第2四半期の英GPDはマイナス成長との見方も出る中で、市場は英中銀の追加利上げへの期待をなお温存させてはいるものの、あと0.25%ポイントの利上げを1回だけ実施して、ひとまず利上げを停止するのではとの見方も出ている。追加利上げは6月よりも8月の可能性が高いという。この日は英中銀のチーフエコノミストのピル委員の発言が伝わっていたが、英中銀は高インフレと戦うために追加の引き締めを実施する必要があるが、あまりにも早く行動して英国を景気後退に追い込む危険性もあると警戒していた。
この日は感染防止のため規制されていたパーティーが英首相官邸で繰り返されていた問題、いわゆる、パーティーゲート疑惑の内部調査の報告書が公表された。これに対してジョンソン首相は再度謝罪したうえで、辞任については否定している。ただ、退陣論が再燃しそうな気配もあるが、この件についての市場の関心は薄く、ポンドへの影響も限定的となっている。
GBP/USD 1.2538 GBP/JPY 159.73 EUR/GBP 0.8502
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美