ドル高の動きも去るながら、ポンド売りもポンドドルを圧迫しているようだ。この日発表になった4月調査の英PMI速報値と英消費者信頼感指数がそのきっかけとなった模様。英PMIはサービス業の低下が顕著だったほか、消費者信頼感指数は2008年のリーマンショック以来の水準に低下している。リセッションの可能性を示唆する内容との受け止めも多い。
英国では4月にガス・電力の合計価格の上限が54%引き上げられた。エネルギー価格の高騰を反映したものだが、昨年までのようなパンデミックに伴う財政支援策もなくなり、英国では生活危機が叫ばれている。足元の英消費者物価指数(CPI)は前年比7.0%まで高騰しており、英中銀も利上げを実施しているが、成長への懸念も高まっており、このところの英中銀は利上げに若干慎重なスタンスも見せ始めている。先ほど、ベイリー英中銀総裁の発言が伝わっていたが、「成長リスクとインフレリスクのバランスをとる必要。政策の道筋は非常に不透明」と述べていた。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美