ポンド自体の材料は少なく、FRBやウクライナ情勢に左右される展開となっているが、今週は22日金曜日に英小売売上高と4月の英PMI速報値の発表が予定されている。英小売売上高は販売量べースの統計だが、物価高騰で英消費者の生活費高騰が問題化する中で消費量の落ち込みが予想されており、2カ月連続で前月比減少が見込まれている。英PMI速報値もサービス業中心に低下が予想されている状況。
先週発表の英消費者物価指数(CPI)は総合指数で前年比7.0%まで高インフレが進んでいる。4月以降はエネルギー価格が50%超高騰していることもあり、前年比9.0%まで上昇するとの見通しも出ている状況。ただ、英中銀は5月の利上げで、しばらく利上げを見送るとの見方も出ており、今週の数字はそれを裏付ける可能性もありそうだ。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美