きょうは英雇用統計が発表され、3月までの3ヵ月間の平均失業率は3.7%と47年ぶりの低水準に低下した。賃金の伸びも加速。ただ、高インフレで実質所得が低下する中で英国では消費者の生活危機が叫ばれている。英中銀も利上げに慎重姿勢を滲ませ始めている状況。ただ、市場は次回の金融政策委員会(MPC)での追加利上げ期待は温存させている。市場からはきょうの英雇用統計は英中銀の利上げの必要性を裏付けているとの指摘も多い。
タカ派な見方では、英中銀は現在の1.00%から来年には3.00%まで利上げを実施するとの一方、慎重な見方では、8月までに1.50%まで上昇させた後は利上げのスピードを緩め、11月に1.75%、来年5月に2.00%までの利上げとの見方も出ているようだ。いずれにしろ、利上げはまだしばらく継続を見込んでいる。
なお明日は、4月の英消費者物価指数(CPI)が発表され、総合指数は前年比9.1%の上昇が見込まれている。
英ILO失業率(3月)15:00
結果 3.7%
予想 3.8% 前回 3.8%
週平均賃金(賞与除く・3月)15:00
結果 4.2%
予想 4.1% 前回 4.1%(4.0%から修正)(前年比)
英消費者物価指数(4月)18日15:00
予想 2.5% 前回 1.1%(前月比)
予想 9.1% 前回 7.0%(前年比)
予想 6.1% 前回 5.7%(コア・前年比)
GBP/USD 1.2485 GBP/JPY 161.49 EUR/GBP 0.8448
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美