北アイルランド議定書をめぐる緊張が再び脚光を浴びポンドを圧迫。先週の安値から100ポイント近く戻しているものの、最近の弱気トレンドから脱却したわけではないとの声が多い。リスク志向が引き続き悪化した場合、今週中に1.20ドルを割り込む可能性も指摘されている。
今週は英消費者物価指数(CPI)や英雇用統計など重要指標が目白押しの週で、特に英CPIは総合指数で9%超の上昇が見込まれている。ただ、英国では生活危機が警戒される中で、英中銀は利上げに慎重姿勢を滲ませている。
市場からは、英中銀は他の主要中銀と同様に、成長鈍化と高インフレのトレードオフに直面している。しかし、英中銀は成長見通しにウェイトを置きつつインフレを目標まで下げるために、供給サイドの要因に依存することを選んだとの指摘も出ていた。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美