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ロンドン市場は、ドル買いの動きが優勢。ドル円は149円台に乗せると売りが入る神経質な値動きも、148円台後半では下値がしっかりとしている。ロンドン序盤には149円台乗せから一時149.29近辺まで上伸。１９９０年８月以来、３２年ぶりの高値水準をつけた。しかし、その直後に一気に148.20付近まで急落。その後すぐに値を戻し、再び149円台に乗せている。先週の米ＣＰＩ後の急変動と似た値動き。介入の思惑を呼ぶ動きとなっていた。米債利回りが上昇しており、ドル高の動きを下支えしている。なかでもポンドドルの下落の動きが目立っている。東京午後には英ＦＴが英中銀がＱＴを再延期すると報じた。ポンド買いの動きが広がり、対ドルで1.14台乗せとなる場面があった。その後、ロンドン時間にかけては上昇一服し、上値重く推移。英中銀が英ＦＴの記事を不正確だとして否定すると、売りが強まり1.13台割れから1.1250台へと下押しされている。ユーロドルはロンドン朝方に0.9874近辺まで買われたあとは、上値が重くなり、ポンドドルとともに下げて0.9810付近に下押しされている。ポンドは対円や、対ユーロでも軟調に推移しており、前日のハント英財務相の大型減税の撤回を受けたポンド買いは続かず。一方、欧州株、米株先物は続伸しており、全般的なリスク警戒の動きは後退している。
ドル円は149円台前半での取引。前日ＮＹ終盤に149.08近辺の高値をつけたあと、東京市場では148.60台まで反落する場面があった。その後は148円台後半での揉み合いに落ち着いた。ロンドン時間に入ると再び騰勢を強めて149円台乗せから149.29近辺まで上伸。１９９０年８月以来の高値水準となった。しかし、その直後に148.20付近まで一気に急落。すぐに値を戻す神経質な値動きを示した。足元ではしっかりと149円台に乗せてきている。
ユーロドルは0.98台前半での取引。ロンドン朝方に0.9874近辺まで上昇、前日から一段高となった。しかし、その後は米債利回り上昇やポンドドルの下げとともに軟化。0.9810台へと安値を広げてきている。ユーロ円は東京午後につけた146.99近辺を高値に、その後は上値を抑えられている。ドル円の急落場面で145.87近辺の安値をつけた。その後は146円台半ばから後半に戻している。対ポンドではユーロ買いが優勢。独ＺＥＷ景況感指数は４か月ぶりに改善した。
ポンドドルは1.12台後半での取引。東京午後に1.1410近辺まで買われた。英ＦＴが英中銀がＱＴを再延期すると報じたことに反応した。その後は上値が重くなるなかでロンドン時間に入ると英中銀が英ＦＴの記事を不正確だとして否定、ポンド売りが強まっている。足元では安値を1.1256近辺に広げている。ポンド円は東京午後につけた169.81近辺の高値から軟調な流れに転じている。ドル円の急落場面で167.62近辺まで下落。その後も169円台には戻すことなく168円付近で推移している。ユーロポンドは0.86台半ばから0.87台乗せへと上昇。ポンドが全面安になっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
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