明日は9月の英消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。市場予想では総合指数で10.1%と2桁への上昇が見込まれている。政府が家庭用エネルギー料金に上限を設けることを決定したため、インフレのピークは10月に訪れると見られ、インフレ上昇は食品とサービス価格の高騰に牽引される可能性が高い。
サービスのインフレは雇用市場のひっ迫が部分的に反映するが、今回は前回の5.9%から6%台への上昇も予想されているようだ。これは2000年から2019年の平均値である3.3%を大きく上回る水準。一方、エネルギー価格は9月に4%下落していたことから、押し下げられる可能性が高いと見られている。
来年は政府の物価抑制策に助けられ、インフレは速やかに低下すると引き続き予想されえている。コアインフレもサプライチェーンの制約が緩和され続けており、急低下するものと思われている。ただ、サービスのインフレが長期的な平均値に近づく兆しを見せるまで、恐らく英中銀はブレーキペダルから足を離すことはないと思われる。
英消費者物価指数(9月)19日15:00
予想 0.4% 前回 0.5%(前月比)
予想 10.1% 前回 9.9%(前年比)
予想 6.4% 前回 6.3%(コア・前年比)
GBP/JPY 168.89 USD/JPY 149.24 GBP/USD 1.1316
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美