日銀が本日、現行の金融緩和を据え置いたほか、景気後退への警戒感は根強いものの、米株が大幅高となっていることも円売りを誘発しているようだ。
きょうは第1四半期の米GDP速報値が発表になっていたが、予想外のマイナス成長となった。今回のGDPはオミクロン株の影響のほか在庫投資や純輸出の減少が圧迫し、事前に減速が見込まれていたが、個人消費の伸びが予想外に小さかったことや政府支出の減少がマイナス成長に繋がった模様。しかし、一時的要因も多く、設備投資は堅調なことから、悲観的な雰囲気までは出ていない。
来週はFOMCが予定されている。今回のGDPのマイナス成長がFRBの姿勢に影響するか注目されるところではあるが、GDPから純輸出と在庫を除いた実質国内最終需要は2.6%増と、昨年第4四半期の1.7%増から伸びが加速しており、需要の基調は力強さを堅持している。そのため、マイナス成長ではあるものの、FRBの積極利上げに変化なしとの見方が多いようだ。来週は0.50%の大幅利上げが確実視されている。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美