ジャクソンホールを前に為替市場でドル高が強まっているが、市場からは、ユーロは指標改善および利上げ期待が高まっても軟調な展開が続くとの声も出ている。
前日は各国の8月調査のPMIが発表になり、ユーロ圏の総合PMIは予想を上回っていた。一方、米国はサービス業が予想を大きく下回り、為替市場もドル売りの反応を見せていた。しかし、きょうの値動きを見た限りでは、限定的な反応に留まっており、ユーロドルは前日の上げの大半を戻していた。一時0.99ドル付近まで下落。
FRBとECBが政策方針を変更する可能性は低いという。FOMC委員の最近の発言は、犠牲を払ってでもインフレ抑制を優先する姿勢を強調している。一方、ECBは積極利上げに慎重姿勢を崩していない。ユーロ圏ではガス不足の脅威が差し迫る中で、ユーロにとってのリスクはあくまで下振れ方向にあるという。好調な経済指標がいくつか発表されてもそれは変わらないとしている。
EUR/USD 0.9969 EUR/JPY 136.46 EUR/GBP 0.8449
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美