明日のECB理事会は0.75%ポイントの大幅利上げが見込まれている。ただ、市場はそれを十分に織り込んでおり、ユーロ高の反応を見せるかは未知数。むしろ、金利については12月理事会への見方が二分しており、0.75%ポイントの利上げを続けるとの見方の一方、0.50%ポイントに減速させるとの見方もあるようだ。何らかのヒントが出るか注目される。
また、ECB理事会の焦点がバランスシートに移行する可能性があるとの指摘も聞かれる。バランスシート、特に量的引き締め(QT)と条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)に焦点が当てられる可能性があり、その辺も注目となりそうだ。ただ、明日に関しては、協議はするが具体的な発表はない可能性が高いとみられている。
市場からは、米国とユーロ圏の金利スプレッドが今後数四半期で縮小することが予想され、ユーロドルはさらに上昇する可能性があるとの強気な声も出ている。金利差が縮小し、キャリー取引の資金調達通貨としてのユーロの魅力が低下すれば。輸入物価に好影響を与え、インフレを低下させるという。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美