ロンドン市場では、ドル買いが先行した。ユーロドルは1.0848レベル、ポンドドルは1.3026レベルまで安値を広げた。ただ、その後は買い戻しが入っており、ドル高の動きは一服。ユーロドル1.0890近辺、ポンドドル1.3050近辺に下げ渋っている。ドル円は東京市場で振幅したあとは、124円台乗せ水準に高止まりしている。東京早朝につけた高値124.23レベルを上回る動きはみられず、落ち着いた展開となっている。米10年債利回りは序盤に2.69%近辺まで上昇。ドル高の圧力は継続している。ただ、足元では2.66%台へと上昇は一服。米金融当局の金融引き締め姿勢を受けたドル高の動きは根強いものの、今日は週末を控えており、調整も入りやすい状況のようだ。ウクライナ情勢は引き続き膠着しており、好転の兆しはみられない。
ドル円は124円台前半での取引。東京早朝に124.23レベルまで買われたあとは、123.67レベルまで急反落。東京午後には124円台乗せと激しく振幅していた。ロンドン時間に入ると米債利回りの上昇とともに124.15近辺まで再び買われたが、上値も重く、124.10付近に高止まりしている。欧州株や米株先物が堅調に推移しているが、上値追いの動きは封印されている。
ユーロドルは1.08台後半での取引。ロンドン序盤には1.0848レベルと前日から一段安の動きをみせた。しかし、その後は買い戻しに流れが転じており、1.0890付近へと反発している。ユーロ円は東京午前につけた134.36レベルを安値に、その後は買い戻しの流れ。足元では135.16レベルに高値を伸ばしている。対ポンドでもユーロ買いが優勢。週末を控えて、前日の値動きに対する調整の面が強いようだ。ウクライナ情勢は依然として進展がみられず。
ポンドドルは1.30台半ばでの取引。東京市場では1.3070付近で揉み合ったが、ロンドン序盤には売りが強まり、1.3026レベルまで安値を広げた。米債利回りの上昇がドル買い圧力となっていた。その後は下げ一服も1.3050付近での揉み合いと上値は重い。ポンド円は161.60台から162円台乗せ水準での振幅で、前日からの目立った水準変化はみられていない。ユーロポンドに買い戻しが入っており、0.8310近辺から0.8340台へと反発。前日の下落を戻している。ロンドン市場では比較的ポンドの上値が重くなっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明