ビルドワドガロー仏中銀総裁が、「ECBの正常化について明確なコンセンサスが形成されつつあり、6月の理事会は決定的なものになるだろう」と語ったことを受け、ECBの利上げ期待からユーロの買い戻しを誘っていた。
先週は一時1.0350ドル付近まで下落し、2016年の安値を更新していた。しかし、市場からは、さすがに過熱感もありユーロドルのショートポジションを若干縮小させたとの声も出ている。確かに中期的には、ユーロは対ドルで劣勢な展開が予想される。しかし、短期的に行き過ぎているようにも思われ、ここに大きな歪みがあるとは思わないと述べている。
ただ、ユーロ圏の景気の先行きに対する不透明感は根強い。欧州委員会の最新の予測によると、ロシアからの天然ガス供給に深刻な障害が発生した場合、パンデミックからのユーロ圏の景気回復はほぼ停止し、物価はさらに急速に上昇する可能性があると指摘していた。
EUR/USD 1.0402 EUR/JPY 134.28 EUR/GBP 0.8493
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美