ただ、ユーロ圏の景気への不安感が根強く、上値での戻り待ちの売りを推奨する向きは多い。ユーロ圏はエネルギー高騰の影響によるインフレの持続的な上昇、ECBのタカ派姿勢の明確化、外需の弱体化の中で、深刻かつ長期的なリセッション(景気後退)に陥る可能性があるという。今年10-12月期から来年の4-6月期にかけて、ユーロ圏はリセッションに陥り、実質GDPがピーク時から1.7%ポイント縮小すると予想しているようだ。
その後はU字型の回復が見込まれるが、インフレは引き続き高水準のまま推移し、ユーロ圏のインフレは10-12月期に総合指数で9.3%、コアインフレで4.4%でピークに達すると予想している。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美