このところの下落で市場からは、パリティ(1.00ドル)の声が本格的に出始めている。米大手金融からは、ウクライナ危機の影響が欧州経済を圧迫する一方、米金利上昇がドルを押し上げ、ユーロドルは20年ぶりにパリティを試す可能性があるという。なお、向こう1年間のユーロドルの見通しを従来の1.08ドルから1.02ドルに下方修正している。
ウクライナ危機はユーロ圏経済にとって不釣り合いほどのショックであり、それがユーロに対する脅威であることを、市場はようやく受け入れ始めていると指摘。また、スタグフレーションのショックがユーロに及ぼす悪影響を打ち消すためにECBができることは結局のところ、ほとんどないのが実情だという。
EUR/USD 1.0400 EUR/JPY 133.35 EUR/GBP 0.8508
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美