ロンドン市場は、ドル高と円高の圧力が優勢。欧州株は前日の大幅安から反発しているが、米株先物は時間外取引で上値重く推移。前日の上昇の動きを維持できていない。NY原油先物は97ドル台から99ドル近辺で神経質に振幅。米10年債利回りはロンドン早朝に2.86%付近まで上昇していたが、その後は7.78%まで低下。ドル円は128円台では売りに押される展開で、ロンドン時間には127.60台へと再び押し戻されている。クロス円も総じて下落に転じており、ユーロ円は137円台から136円台前半へ、ポンド円は163円台から162円台前半へと下落。対ドルでもユーロやポンドは軟調。ユーロドルは1.07台割れから1.0670台へと安値を広げ、2020年3月以来の安値水準となった。ポンドドルは1.27台後半から1.27台割れを試す動き。ウクライナ情勢の膠着、米国など主要国中銀の金融引き締め姿勢、中国での新型コロナ感染拡大と成長鈍化懸念などネガティブな材料は依然として多い。
ドル円は127円台後半での取引。東京市場で127.35レベルまで下落したあと、128.20近辺まで反発。その後はロンドン市場にかけて再び上値が重くなっている。米10年債利回りが2.78%台へと低下する動きに127.60台まで再び下落している。欧州株は反発も、米株先物は売りが優勢とリスク動向は不安定。日銀は4月27-28日の連続指し値オペを通知したが、円売り反応は一時的なものにとどまった。
ユーロドルは1.06台後半での取引。東京市場で1.0730台まで小反発したあとは、再び売りに押されている。ロンドン序盤に1.0670台へと下落、2020年3月以来の安値水準となった。その後の戻りは1.07台には届かず上値は重い。ユーロ円は東京市場で136円台後半から137円台半ばまで上昇したが、ロンドン時間にかけては売りに押されている。136.50割れへと下押しされ、本日の安値を広げている。対ポンドでも売りが先行した。カザックス・ラトビア中銀総裁が、7月利上げ開始を支持していたが、ユーロ買い反応はみられなかった。
ポンドドルは1.27台前半での取引。東京昼頃につけた1.2770台を高値に、その後は売りに転じている。ロンドン市場では1.27台前半で上値重く推移しており、安値を1.27割れ目前まで広げている。ポンド円も163円台半ばへと買われた後は売りに転じ、安値を162.10台へと広げている。ユーロポンドは一時0.84台割れとポンド買いが先行したが、すぐに0.84台へと戻している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明