きょうはECB理事のビルロワドガロー仏中銀総裁の発言が伝わり、ECBが10月と12月の理事会で大幅な利上げを継続した後で状況を見直し、場合によってはより緩やかなペースに転じるべきだとの考えを示した。
ECBはインフレ抑制に積極的に取り組み、7月と9月の会合で合計1.25%ポイントの利上げを実施。この行動を支持した同総裁は、現在0.75%の中銀預金金利を年末までに2%を下回るか、それに近い水準まで引き上げるべきだとの考えを示した。あと計1.25%ポイントの引き上げ。同氏はこの水準をほぼ中立と考えており、それ以上への引き上げはより慎重になることを促した。
「そこまでは躊躇わずに進むべきだ。その時点で第2段階、つまりより柔軟で、場合によってはより緩やかな歩みを開始することができるだろう。そこで利上げが終わるとは言わないが、その時点でインフレと経済見通しを包括的に検証することが必要になるだう」と語った。
市場も概ねそのシナリオを有力視している。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美