ユーロの底堅さの背景にはECBの利上げ期待がある。来週は9日にECB理事会が開催される。今回は利上げは無いことが確実視されているが、7月利上げを示唆してくるものと見られている。ただ、7月利上げ自体はすでに織り込まれており、来週の理事会の焦点は7月の利上げ幅になっている。その意味ではラガルド総裁の会見に注目が集まりそうだ。
市場の一部からは、経済見通しの不確実性とECBの漸進主義へのコミットメントを考慮すると、ECBが最終的に0.50%ポイントの大幅利上げを選択する可能性は低いという。ただ、ラガルド総裁が会見でその考えを完全に否定しないリスクは残るとも指摘している。
EUR/JPY 140.29 USD/JPY 130.83 EUR/USD 1.0724
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美