きょうは3月のドイツ貿易収支が発表になっていたが、ドイツの輸出は今後さらに逆風に直面する可能性があるとの指摘も出ている。貿易収支は予想を下回る95億ユーロの黒字となっていた。輸出の急減がその背景にあり、市場からは、ウクライナ紛争がドイツと欧州経済に悪影響を及ぼしていることを示す最初の確かな証拠との声も聞かれる。輸出は前月比3.3%減となり、その中でもロシア向け輸出が62.3%減となっていた。海外からの注文は豊富にあるにもかかわらず、ドイツの輸出の短期的な見通しは楽観的とは言えないという。中国でのロックダウンとサプライチェーン問題の継続は、ドイツの製造業に大きな傷跡を残している。
ウクライナ危機が脱グローバル化の流れを加速させ、エネルギーやコモディティ価格の高騰の長期化がリスクを高め、ドイツの輸出は今後さらに逆風に直面する可能性があるという。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美