市場からは、ユーロ圏のインフレはピークに接近しているものの、秋までは大きな低下はないとの見方が出ている。ユーロ圏の4月の消費者物価指数(HICP)は7.4%に急上昇していたが、5月には上昇一服が期待されるという。ただ、昨年後半のエネルギー価格高騰によるベース効果が第4四半期に強力に作用するまでは、現行に近い水準で推移すると見ているようだ。
インフレ圧力はグリーン政策と拡張的な財政政策により、当面は高止まりする可能性が高いとしている。ECBが金融刺激策を早期に縮小すればするほど、インフレ期待のオーバーシュートは抑制され、インフレを2%に戻すための利上げの必要性も次第に低下するとしている。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美