ロンドン市場は、ユーロ売りが優勢。ユーロドルの反落とともにドル指数の下げも一服している。ユーロ売りの背景としてはECB金融安定化報告で、インフレと成長鈍化の中で、企業の弱体化や資産市場が急激に調整されるリスクを警告している。また、パネッタECB理事が正常化が中立を意味するものではないとの見方示しており、緩和スタンスを残したいとのニュアンスが感じられた。ユーロドルは1.07台を割り込むと、安値を1.0656レベルまで広げた。ユーロ円も上値が重く、136円付近から一時135.50割れ。対ポンドではユーロ売り先行も戻す動き。ポンドドルは序盤に1.2560近辺まで買われたが、ロンドン勢の本格参加とともに売りに押されている。一時1.2485近辺まで下落した。ポンド円も159.50超えとなったあとは売りに転じて128.70付近まで反落。ドル円は東京市場からのじり高の動きを受けて序盤に127.30近辺に高値を伸ばしたが、その後は売買が交錯しており、127円台割れとなる場面もあった。米株先物は時間外取引でやや売りに押されているが、比較的小幅の値動きにとどまっている。ドル安の動きは一服している。
ドル円は127円近辺での取引。東京市場からのじり高の値動きを受けて、ロンドン序盤には127.30近辺まで高値を伸ばした。その後は、売買が交錯しており、一時127円台割れとなる場面も。米株先物の上値は重いものの、前日ほどの売り圧力はみられず。
ユーロドルは1.06台後半での取引。東京市場からの売りの流れが継続しており、ロンドン時間には1.07台割れから1.0650台へと一段と軟化。ユーロ円も上値が重く、136円付近から135.50割れ水準へと下押しされている。対ポンドではユーロ売り先行も、足元では一服。ECB金融安定化報告の内容が弱かったことや、パネッタECB理事が利上げを支持も、緩和スタンスを残したいニュアンスもあった。市場では7月利上げは織り込み済みとなってきているようだ。
ポンドドルは1.24台後半での取引。序盤に1.2560近辺まで買われた後は、ユーロドルとともに売りに押されている。足元では安値を1.2480台へと広げている。ポンド円も159.70付近まで買われたあとは、売りに転じており、安値を158.60付近へと広げている。ユーロポンドは0.8510台へ下落したあとは、0.8540付近まで下げ渋り。
minkabu PRESS編集部 松木秀明