ロンドン市場は、ユーロ買いが優勢。5月独Ifo景況感指数が予想外に上昇したことに加えて、ラガルドECB総裁のタカ派発言に反応した。ユーロドルは1.06近辺での揉み合いを上抜けると、1.0690付近まで上昇。ユーロ円は135円台前半から136円台に乗せている。対ポンドでもユーロ買いが強まった。ただ、欧州株は上げ幅をやや縮めており、ECBの利上げペースの加速が警戒されたようだ。ポンドも連れ高となり対ドルで1.26近辺へ、対円で160円台後半へと買われている。ドル円は米債利回り動向に敏感に反応して上下動。ロンドン朝方に米債利回りが上昇すると127.90台まで上昇、東京午前の下げを消した。しかし、米債利回りが上昇一服し、ユーロドルの上昇が加わってドル売りに押され127円台半ば割れへと押し戻された。日米首脳会談が行われ、バイデン米大統領が、対中関税の引き下げを検討、としたことが株式市場に好感される面もあったようだ。ただ、ドル円は上値が重く、クロス円の上昇もユーロ買いに面が強かった。
ドル円は127円台半ばでの取引。米債利回り動向に敏感に反応して上下動。ロンドン朝方に米債利回りが上昇すると127.90台まで上昇、東京午前の下げを消した。しかし、128円台には届かず。米債利回りが上昇一服し、ユーロドルの上昇も加わっりドル売り圧力に。ドル円は127.30台まで一時下押しされた。ロンドン時間には上下とも東京市場でのレンジ内にとどまっている。
ユーロドルは1.06台後半での取引。週明けオセアニア市場からじり高の動きが継続。ロンドン時間に入ると一気に買いが強まっている。5月独Ifo景況感指数が予想外に上昇したことに加えて、ラガルドECB総裁のタカ派発言に反応して、1.06近辺から1.0688レベルまで上伸した。ユーロ円も135円台前半から半ばでの揉み合いを上抜けると、136.30近辺に高値を伸ばした。対ポンドでもユーロ買いが強まっている。
ポンドドルは1.25台後半での取引。ユーロに連れ高となり、1.25台前半から後半へと上昇。足元では高値を1.2601レベルまで伸ばした。ポンド円は159円台半ばで下支えされると160.78近辺まで一時買われた。その後は160円台前半から半ばでの推移となっている。ユーロポンドは0.8430台まで軟化したあと、ロンドン勢の本格参加とともに買われ、高値を0.8495近辺まで伸ばした。
minkabu PRESS編集部 松木秀明