きょうはラガルドECB総裁が世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席していたが、メディアとのインタビューで、「現在のインフレ急上昇は供給サイドの問題が影響しており、インフレ期待は依然として落ち着いている。そのため、利上げを急ぐ必要はない」との考えを示していた。「現時点で需要が急増している状況にはなく、このような状況下で、われわれは正しい方向に進まなくてはならない。しかし、急ぐ必要はなく、パニックに陥る必要もない」と語っていた。さらに、景気後退はECBの基本シナリオにはないが、ロシアのガス供給の中断がユーロ圏経済に大きな影響を及ぼせば、その限りではないとも述べていた。
前日もラガルド総裁の発言が伝わり、0.25%ポイントずつの利上げを推奨していたが、複数のECB理事からは0.50%の大幅利上げの可能性を排除すべきではないとの見解も出ており、ECB内でも意見が割れているようだ。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美