ヤマルパイプラインはベラルーシ、ポーランドを経てドイツに通じる。ロシアのウクライナ侵攻を背景にポーランドが4月にガスプロムを制裁対象としたため、ポーランド領内を通るパイプラインを所有する同国企業にロシアが報復制裁を科した。
ロシアからドイツへ天然ガスを送るパイプラインはほかに、バルト海底を通るノルドストリームがある。
また、ドイツのハーベック経済相は、EUが科した制裁への報復として、ロシアがエネルギー輸出を武器にしていると非難している。同経済相は、ガスプロムのドイツ子会社が受け取る供給量が1日当たり約1000万立方メートル減少したことを明らかにしたうえで、この供給削減がドイツのロシア産ガス輸入量の約3%に相当すると説明した。
ただ、ロシアの動きはほぼ象徴的な意味合いが大きいとも見られている。