ロンドン市場は、円売りが優勢。先週末の米株上昇で週明けもリスク警戒感が後退している。金曜日の米PCEデフレータが2カ月連続で伸び鈍化となったことが、市場に好感された。きょうはメモリアルデーのため米主要市場が休場となるが、週明け時間外取引の米株先物は続伸している。欧州株も序盤の上昇を維持している。また、ユーロ買いの面も。本日発表された4月ドイツ輸入物価指数は前年比+31.7%と前回の+31.2%から一段と上昇。州別のドイツ消費者物価指数も発表されており、ノルトライン・ウェストファーレン州は5月に前年比+8.1%と、前回の+7.7%から上昇率が加速した。日本時間午後9時に発表予定の全国版の消費者物価指数速報値にも影響しそうだ。独伊債利回りなど欧州債券利回りが上昇している。ドル円が127円台半ばをうかがう中で、ユーロ円は137円台乗せ、ユーロドルは1.07台後半へと上昇。ポンド円は161円台乗せ、ポンドドルは1.26台前半では買いが入り、1.26台半ばへと底堅く推移。ユーロポンドではユーロ買い・ポンド売りが優勢。
ドル円は127円台前半での取引。東京市場では137.30台まで買われたあとは126.80台まで下押しされた。しかし、ロンドン時間に入ると再び買いが入り、127円台乗せから高値を127.40付近へと伸ばしている。欧州株や米株先物・時間外取引が週明けも堅調に推移しており、リスク警戒の動きは後退している。
ユーロドルは1.07台後半での取引。1.07台半ばを中心に上下動するなかで、次第にユーロ買いが優勢になっている。高値を1.0770台へと伸ばしている。ユーロ円は堅調。136円台半ばから137円台に乗せると高値を127.30付近へと伸ばしてきている。ドイツの輸入物価や各州の消費者物価指数が一段と上昇した。対ポンドでもユーロ買いが優勢。
ポンドドルは1.26台前半での取引。東京午前につけた1.2660付近を高値としてロンドン序盤には1.2620割れ水準まで反落する場面があった。その後は再び買われて一時1.26台半ばまで上昇している。ポンド円は160円台後半での揉み合いを上抜けると、高値を161.20付近へと伸ばしている。ただ、ユーロポンドは0.85台前半でじり高となっており、対ユーロではポンドは上値を抑えらえている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明