ロンドン市場では、売買が交錯するなかでユーロ相場の上値は重い。ユーロドルはロンドン朝方に1.0930台まで買い戻しが入ったあとは、売りが強まり安値を1.0865レベルまで広げた。3月8日以来、1カ月ぶりの安値水準となった。その後は下げ一服となっている。ラブロフ外相が、ウクライナが新たな協定案を提示したとの報道で、一瞬1.0920手前まで買われたが、クリミアとドンバスに関するウクライナの提案は容認できない、との発言が伝わると再び1.09台を割り込んでいる。ユーロ円も134.40近辺まで下押しされたあと135.25近辺まで反発も、足元では135円挟みの水準に戻している。市場は停戦協議関連の報道に引き続き敏感に反応した。ポンドドルは1.31台乗せから1.3060台まで一時軟化。ポンド円は162.27近辺に高値を伸ばしたあとは161.60台まで反落。その後再び下げ渋りに。対ユーロではポンド買いが優勢。ドル円は123.60-70レベルでの揉み合いから123.90近辺へと小幅上昇している。米10年債利回りは2.60%台に再び上昇。欧州株や米株先物は前日の下げから反発している。
ドル円は123円台後半での取引。東京朝方に123.47レベルまで下押しされたあとは、123.60-70レベルに落ち着いた。ロンドン時間に入ると米債利回りの上昇とともに123.90近辺へと買われており、東京早朝の高値水準にほぼ並んだ。
ユーロドルは1.08台後半での取引。この日は神経質な上下動。1.0934レベルまで買われたあとは、1.0865レベルまで下落。1ヶ月ぶりの安値水準となった。その後は下げ渋り。ラブロフ外相がウクライナが新たな協定案を提示されたと発言すると1.0920付近まで買われる場面があった。しかし、同外相がその内容を容認できないとしたことで再び1.09台を割り込んでいる。ユーロ円は134.40付近から135.20台での振幅。東京市場からはややユーロは買われている。欧州株が反発していることが影響したもよう。
ポンドドルは1.30台後半での取引。ロンドン朝方に1.3106レベルまで買われた後は、1.3060台まで下落。その後は売買が交錯して方向感に欠ける動きとなっている。ポンド円も161.60台から162.20台で振幅。東京市場よりもポンド高水準に振れている。ユーロ売り・ポンド買いの動きが優勢となっており、ポンド相場の下支えとなっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明