また、市場はECBの利上げ期待を高めており、7月の利上げ開始以降、年末までのいずれかの理事会で0.50%ポイントの大幅利上げを実施との見方を織り込む動きが出ている。
ただ、ユーロドルの先行きに弱気な見方は依然として根強く、6月末までに1.05ドルまで下落する可能性も指摘されている。高インフレがECBの利上げ期待を支える一方で、市場はすでにECBの利上げをかなり織り込んでおり、強気になる理由を探すのに苦労しているという。年内に計1.00%ポイントの利上げを市場は想定しているが、行き過ぎとの声も聞かれる。
一部からはパリティ(1.00ドル)まで下落との見方も出ている。ファンダメンタルズ的にもテクニカル的にも、ユーロドルはパリティまで下落する可能性があり、別の方向性を見出すのは難しいという。
EUR/USD 1.0732 EUR/JPY 139.35 EUR/GBP 0.8548
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美