ロンドン市場は、ドル円主導の荒れ相場となっている。日銀が超緩和政策を維持し、米FOMCをはじめとした海外の中央銀行の利上げ継続姿勢と際立った違いが示された。黒田日銀総裁会見の後に、ドル円は145.90レベルまで高値を伸ばした。 しかし、突然にドル円は145円割れと急落した。その後も下げ続けて143円台割れに。この段階で神田財務官が介入を行ったことを記者団に表明。その後も介入は続き140.70レベルまで押し下げられた。鈴木財務相と神田財務官が夕刻に会見を開き、日本の単独介入であることが示されると、143円台乗せまで反発、しかし、足元では再び142円割れに。ただ、急速に進行するドル高・円安の動きは介入で食い止められたものの、ドル指数が上昇する流れには目立った変化はみられていない状況。この日はスイス中銀が75bp利上げでマイナス金利から脱却した。想定通りの結果に、スイスフランは売りで反応。英中銀は50bp利上げで売りの反応。政策委員9名中で、5名が50bp、3名が75bp、1名が25bpの利上げを支持した。25bp支持はサプライズだった。また、インフレのピークアウト見通しや今年の第2-3四半期のマイナス成長見通しなどがポンド売り材料となっていた。ドル円急落で1.12台後半から1.13台半ばへと上昇していたポンドドルは、1.12台後半へと一時反落した。ユーロドルは0.98台前半から一時0.99台をつけたあと、0.98台後半に落ち着いた。各国中銀が利上げを発表するなかで、トルコ中銀は予想外に利下げを発表。リラは対ドルで再び安値を更新した。
ドル円は141円台後半での取引。日銀が予想通り政策金利の据え置きを発表し、ドル円は145円台をつけたあと143円台へと反落、すぐに買い戻された経緯があった。ロンドン時間にかけて相場は急展開。黒田日銀総裁会見の後に、ドル円は145.90レベルまで高値を伸ばした。 しかし、突然にドル円は145円割れと急落した。その後も下げ続けて143円台割れに。この段階で神田財務官が介入を行ったことを記者団に表明。その後も介入は続き140.70レベルまで押し下げられた。鈴木財務相と神田財務官が夕刻に会見を開き、日本の単独介入であることが示されると、143円台乗せまで反発、足元では再び142円割れとなっている。
ユーロドルは0.98台後半での取引。この日はドル円相場に翻弄される展開。ドル円の急落局面ではドル売り圧力に支えられて0.98台前半から一時0.99台に乗せた。その後は、0.99台後半で方向性に欠ける取引になっている。ユーロ円はドル円と同様の値動き。ロンドン朝方に143.70近辺まで買われたあとは、介入を受けて139.28近辺まで急落。その後は141円台をつけるも再び140円近辺へと下げている。対ポンドでは売り先行後も反発と往って来い。ユーロ独自の材料には欠けていた。
ポンドドルは1.13付近での取引。序盤は買いが先行。1.12台前半から1.1350超えへと買われた。その後は売買が交錯して英中銀金融政策発表を迎えた。50利上げが発表されたが、そのほかに75bpと25bp利上げ支持する委員に票が割れた。市場では25bpには意外感があったようだ。ポンドは売りに反応し、1.12台後半へと再び軟化している。ポンド円はドル円とともに荒っぽい値動き。164円台乗せとなったあとは、160円台割れまで急落。162円付近までの反発も、再び160円付近へと下げている。ユーロポンドは0.8760付近まで買われたあとは0.87台割れへと下落。その後0.8750付近まで反発と下に往って来い。
minkabu PRESS編集部 松木秀明