ロンドン市場は、方向性に欠ける値動き。ドル円は119円台前半での揉み合いが続いている。ユーロドルは上値を試したが1.1070近辺と先週末NY高値付近で上値を抑えられると、1.1020台まで反落。ユーロ円も132円手前まで上昇したあとは131.50割れ水準まで反落している。ポンド、豪ドルは上値が重くじり安の動き。米株先物はアジア時間に軟調な取引だったが、ロンドン時間には下げ一服。欧州株は原油高に反応して資源関連株が多い英FT指数は堅調も、ウクライナ情勢やインフレ動向を警戒した独仏株価指数は上値を抑えられて揉み合っている。NY原油先物は先週末の104ドル台からロンドン序盤には109ドル台に上伸している。独連銀は、ドイツの経済回復は戦争によって著しく損なわれた、第2四半期に期待されていた強い経済回復は、一転してかなり弱含む可能性がある、との認識を示した。ラガルドECB総裁は、現時点ではスタグフレーションになるような要素は見当たらない、ECBの金融政策は米FOMCと同調するわけではない、などとした。米2年債利回りは2019年5月以来の2%に上昇。ウクライナ情勢については、依然として事態が好転する兆しはみられず。ウクライナ首都キエフでは、夜間外出禁止令がだされた。
ドル円は119円台前半での取引。週明けオセアニア市場でつけた119.04レベルを安値に、アジア市場にかけて119.31レベルまで上昇。その後は119.20を挟んだ揉み合いが続いた。ロンドン序盤には119.10近辺まで再び下げる場面があったが、売りも続かず。終始、方向性に欠ける揉み合いが続いた。
ユーロドルは1.10台前半での取引。ロンドン序盤に1.1070近辺まで買われたが、先週末NY高値には届かず反落。1.1026レベルまで安値を広げた。ユーロ円は131.97レベルまで買われたが、132円台は付けられず反落。131.38レベルまで安値を広げた。対ポンドでも買い先行後は、売り戻されている。ウクライナ情勢に進展がみられず、材料難な週明け相場となっている。
ポンドドルは1.31台前半での取引。ロンドン序盤に1.3170近辺まで小幅上昇も、その後は売りに押される展開。安値を1.3127レベルまで広げて、売り一服に。ポンド円は157円台が重くなり、156.38レベルまで安値を広げた。その後は156円台後半へと下げ一服。ユーロポンドは0.8416近辺まで買われたあとは、0.84台割れへと押し戻されており、方向性に欠ける上下動となっている。英経済指標はアジア朝方に3月ライトムーブ住宅価格が発表され、前年比+10.4%の高い伸びとなったが、特段の反応はみられなかった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明