明日は5月の米雇用統計が発表され、市場の注目を集めている。非農業部門雇用者数(NFP)は前月比32.5万人増と前回よりは伸びが緩むと見込まれている。その一方で、失業率は3.5%まで低下し、平均時給は前月比0.4%の上昇が見込まれている。NFPの伸び鈍化は労働需要の軟化というよりも、労働者の供給が制限された結果との分析も出ており、労働力不足が引き続き賃金上昇圧力をかけていることが示される可能性があるという。
この状況は今後数カ月に渡って劇的に変化することはなく、基本的なインフレ圧力は続くが、それがドルに方向性を与える可能性は低いと指摘している。FRBはすでに、インフレリスクに対して大規模かつ決定的な金利措置を取っており、失業率が0.1%ポイントの低下または上昇したとしても、FRBの現在のアプローチには何の変化も与えないという。従って、今回の米雇用統計はドルに決定的な影響を与えるものにはならないと見ているようだ。
USD/JPY 129.76 EUR/JPY 139.34
GBP/JPY 163.04 AUD/JPY 94.18
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美