市場ではFRBの積極利上げによる景気後退を不安視する声がある中で、中国でのロックダウンの広がりはサプライチェーン問題を悪化させ、景気後退への懸念に拍車をかけるとの指摘が聞かれる。
警戒感が広がる中できょうの米株式市場は続落しており、米国債利回りも低下する中で、ドル円も戻り売りが強まっている格好。一時127.50円付近まで下落する場面が見られたが、目先は先週サポートされた127.45円付近が下値メドとして意識される。
今週は日銀の決定会合が予定され、市場からは日銀の円安是正を期待する声も出ている。しかし、黒田総裁は先週のニューヨークでの講演で、緩和姿勢が適切との認識を改めて強調しており、現行のイールドカーブコントロール(YCC)政策の維持が有力視されている。
USD/JPY 127.73 EUR/JPY 136.85
GBP/JPY 162.50 AUD/JPY 91.49
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美