昨日の米株の大幅安を受けてリスク警戒の円買いが強まったドル円。朝方はその流れが継続する形で127円90銭前後まで。NY市場では下値を支えた128円ちょうど手前の買いを崩して値を落とす展開が見られた。ユーロ円が134円を割り込むなど、クロス円でも円買いの動きが優勢に。
その後一転してドル円、クロス円の反発に。米株先物時間外取引が下げ渋りを見せたことがドル円の買い戻しを誘った。昨日一時1200ドルの下げとなり、終値ベースでも1164ドル安となったダウ平均株価の後受けたダウ平均先物時間外取引は前日比160ドル安程度まで値を落とした後、下げ渋りを見せた。127円台まで下げたことで、ドル円の下げにも一服感が出ており、買い戻しを誘った。
米株はその後いったん安値圏振幅となったが、昼前から買い戻しが本格化。安値から230ドル高の31500ドル超えまで買戻しが入った。S&P先物などもプラス圏を回復。こうした動きを受けてドル円クロス円の買い戻しも本格化し、ドル円は128円95銭まで上値を伸ばした。ユーロ円は135円46銭まで。
ロンドン勢の本格参加を前に再び調整が入り、ドル円は128円60銭台に。ユーロ円が135円を割り込むなどの動き。
10時半に発表された豪雇用統計は雇用者数の伸びが予想を大きく下回ったものの、正規雇用が大きく伸びたことや、失業率が予想通りとはいえ前回から低下し、過去最低水準を更新したことなどが支えに。
MINKABU PRESS 山岡和雅