昨日の海外市場で米株の大幅高を受けて円売りの動きが広がり、ドル円はロンドン朝に続いてNY市場でも127円90銭台まで上昇。128円手前の売りに上値を抑えられたものの、堅調な地合いとなった。
東京市場に入って米株先物時間外取引の下げなどに127円65銭前後まで調整が入った後、一旦128円台まで大きく上昇。目立った材料が出たわけではなく、大口の買いなどが反発を誘い、128円台に乗せたところに並んだストップ注文などを巻き込んで上昇したものと見られた。
米スナップ<SNAP>がNY引け後発表の決算を受けて20%を超える下げとなり、その流れその他ハイテク関連の株も売りが出る形で米国株時間外取引は売りが出る流れ。リスク警戒の円買いが全般に優勢となった。
昼前に10時半前後の上昇分を打ち消す形に。午後に入ってもドル売り円買いの流れは大きく変わらず、じりじりと127円50銭台まで下落。
昨日ラガルドECB総裁による7月と9月の利上げ示唆を受けて上昇したユーロ。ユーロドルはNY夕方に1.0697前後を付けるも1.0700に届かず。その後はいったん高値圏もみ合いも、昼前に売りが強まり1.0660前後まで。午後は落ち着いた動きに1.0660から1.0675前後まで。
明日中銀会合結果発表を控えるNZ。午前中にNZドル売りの動きがやや優勢となって対ドルで0.6430割れまで。その後は0.6430台を中心とした推移。
MINKABU PRESS 山岡和雅