前日まで6営業日連続で値を落としていた米ダウ平均株価は、週末を前にした買い戻しもあって、ハイテク・金融などを中心に7営業日ぶりの買い戻しに。一時上げ幅は500ドルを超えた。ハイテク中心のナスダックは、イーロン・マスク氏の買収手続き一時保留報道を受けて売りが出ているツイッターを除くGAFA関連銘柄が軒並みの大幅高となり、ダウ平均以上に買いが目立つ展開に。
こうした株高の動きが円売りを誘い、ドル円は東京午前の高値を超えて129円45銭前後まで上昇。ユーロ円が134円60銭台を付ける動きに。
リスク警戒感の高い昨日までの市場でドル買い円買いの動きとなっていたこともあり、今日の調整局面ではドル円を除くとドル売りが目立つ展開に。ユーロドルが1.04台をしっかり回復し1.0420前後まで。ポンドドルも東京午前の高値を超えて1.2230台まで一時上昇した。
今週注目された米消費者物価指数、生産者物価指数の発表などをこなし、イベントクリアでのポジション調整も。
もっとも、一時ドル売りの材料となった23時発表のミシガン大学消費者信頼感指数の弱さはやや警戒感に。現況・先行きともに低下が目立っている。家計の警戒感が広がるようだと、ドル買いに慎重姿勢も。
MINKABU PRESS