ロンドン市場では、根強いドル高圧力のなかでやや調整が入った。ユーロドルは朝方に一段安となり安値を1.0875レベルまで広げた。ポンドドルも1.3046レベルまで下落。前日にブレイナードFRB理事が、「バランスシートを5月にも急速なペースで縮小」と述べたことをきっかけに米債利回りが上昇しており、ドル高圧力が続いている。ただ、その後は英独債債券利回りの上昇もあって調整が入り、ユーロドルは1.0920台、ポンドドルは一時1.31台乗せまで反発する場面があった。しかし、米10年債利回りが再び2.65%台に上昇する動きにドル買いの動きが盛り返している。市場では年内に225bpの追加利上げを織り込んでいる。ドル円は東京市場で124.05レベルまで買われたあとは売買が交錯している。ロンドン朝方には再び124円台に乗せたが、売りに押されて123.60付近まで反落。しかし、下げもここまで。124円付近へと再び買われている。各国の長期金利上昇を受けて欧州株や米株先物は軟調に推移。一方、ウクライナ情勢の不透明感などで原油先物は買われている。パネッタECB理事は、今年の四半期ごとの成長率は非常に低水準、戦争によってマイナス領域に入る可能性も、と指摘した。
ドル円は124円近辺での取引。前日に前日にブレイナードFRB理事が、「バランスシートを5月にも急速なペースで縮小」と述べたことをきっかけに米債利回りが上昇しており、ドル高圧力となっている。東京午前に124.05レベルまで買われ、その後は売買が交錯している。ロンドン序盤には123.60台まで下押しされる場面があった。しかし、米10年債利回りが再び2.65%台へ上昇する動きに下値はしっかりとしている。
ユーロドルは1.09台前半での取引。前日の下落を受けてロンドン朝方には1.0875レベルまで安値を広げた。その後は、調整の動きが入り、1.0926レベルまで反発。米債利回りが上昇するなかで、ユーロの上値は再び重くなっている。また、パネッタECB理事は、今年の四半期ごとの成長率は非常に低水準、戦争によってマイナス領域に入る可能性も、と指摘したこともユーロの重石に。ユーロ円はドル円の高止まりやユーロドルの下げ渋りを受けて135円台に乗せている。ただ、欧州株や米株先物は軟調な推移で、リスク警戒感が広がっている。対ポンドでは売買が交錯しており、方向性は希薄。
ポンドドルは1.30台後半での取引。ロンドン朝方には1.3046レベルまで一段安となった。その後は買い戻しが入り、1.3108レベルまで反発。再び1.30台後半へと押し戻されている。ポンド円は朝方の161.70近辺を安値に162.25近辺まで一時上昇も、足元では162円ちょうど付近と上昇一服。ユーロポンドは0.8330-40レベルを中心の方向感に欠ける動き。3月英建設業PMIは59.1と前回並みの水準にととどまり、市場での低下予想を上回った。
minkabu PRESS編集部 松木秀明