FRBは市場の予想通りに0.25%の利上げ開始を打ち出した。注目はFRBが今後の利上げについて積極的かどうかだったが、FOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)では、今年末の金利見通しの中央値が1.857%(1.75-2.00%)と、0.25%ずつであれば、年内の全ての会合での利上げを想定していることが明らかとなった。また、インフレ見通しを大幅に上方修正しており、今年のPCEの見通しは前回の2.6%から4.3%に修正した。
全体的には想定よりもタカ派な印象だが、市場は全会合での利上げを事前に織り込んでいた面もあったことから、ある種の材料出尽くし感が出ているのかもしれない。これ以上はタカ派にはならないと感じている可能性もありそうだ。注目のバランスシート縮小について具体的な時期は示さなかったが、パウエル議長は早ければ5月にも発表の可能性も示している。そのほか、議長はインフレについて、前月比では落ち着くとの見通しを示していた。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美