ロンドン市場は、欧州通貨が買われている。ポンドはロンドン朝方に発表された英雇用統計の改善を好感して上昇。1-3月期失業率が3.7%へと低下、求人数が失業者数を統計開始以来初めて上回った。賃金上昇率も加速している。これを受けて、ポンドドルは1.23台から1.24台後半へ、ポンド円は159円台から161円台へと大きく買われた。ユーロ相場も連れ高となったが、クノット・オランダ中銀総裁が、7月利上げについて25bpが現実的としながらも、インフレが広範かつ累積的に上昇するならば50bp利上げの可能性排除すべきではない、と発言したことで、ユーロが一段高となった。ユーロドルは1.04台後半から1.05台前半へ、ユーロ円は135円台から136円台乗せへと上伸した。対ポンドではユーロ売りが先行も、発言後は買い戻しが入っている。ドル円は129円台前半での揉み合いが中心で、一時129.50レベルを上回ったが、すぐに売り戻されている。欧州株や米株先物・時間外取引は堅調に推移。NY原油先物は115ドル付近へと上昇。リスク動向は回復している。
ドル円は129円台前半での取引。東京市場で128.83レベルまで下押しされたあと129円台乗せへと反発した。ロンドン市場でも129.20-40レベルで売買が交錯している。そのなかで、一時129.56レベルまで高値を伸ばす場面があったが、すぐに129円台前半へと戻している。
ユーロドルは1.05台前半での取引。序盤はポンド買いに連れてじり高の動きとなっていたが、クノット・オランダ中銀総裁が7月利上げについて25bpを現実的としつつも、インフレ次第では50bp利上げの可能性を排除すべきではない、と発言したことで一段高となっている。1.04台から1.05台に乗せると高値を1.0528レベルまで伸ばしている。ユーロ円は135円台で買われたあと、発言を受けて一気に136.12レベルまで高値を伸ばした。対ポンドではユーロ売り先行も、その後は下げ渋っている。
ポンドドルは1.24台後半での取引。ロンドン朝方に発表された英雇用統計が好内容となったことを受けて急伸している。1.23台半ばから1.2488レベルまで高値を更新。ポンド円は159円台から161.60レベルまで急伸。ユーロポンドは0.8460近辺から0.84台割れまで下落したあと、0.8440付近に反発する動き。
minkabu PRESS編集部 松木秀明