午前中の市場でドル高が進む展開となった。きっかけとなったのは米FRBのウォーラー理事発言。理事は「インフレが著しく低下するまで、毎会合50bp利上げすることを提唱する」と発言。パウエル議長が今月のFOMC後の会見で発表し、議事要旨でも確認された6月、7月の0.5%利上げに加え、9月以降も0.5%利上げが続く可能性が強まったことで、ドル買いにつながった。ウォーラー理事は常任理事の中では最もタカ派な姿勢で知られているが、毎会合の0.5%利上げという発言にはインパクトがあり、ドル円は127円70銭台から128円30銭台まで。
その後はじりじりと値を落とす展開に。上昇を見せていた米株先物が、金融引き締め懸念で売られるなど、株高の動きが一服し、調整が入る展開に。ドル円は127円80銭台まで。
ユーロドルでも午前中はドル高が進行。1.0770前後での推移から1.0740割れまで値を下げた。その後は少し回復も、ユーロ円でのユーロ売り円買いもあって上値が重く1.0750を挟んでの推移に。
ドル円の上昇もあって、138円近くまで上昇が見られたユーロ円は、対ドルでのユーロ売りもあってすぐに値を落とし、午後も売りが優勢に。株高一服が円買いを誘う格好に。
MINKABU PRESS 山岡和雅