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米雇用統計発表を控えて神経質、ドル買い先行もその後は調整に戻される=ロンドン為替概況

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2023-01

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2023-01-15
市場予測
米雇用統計発表を控えて神経質、ドル買い先行もその後は調整に戻される=ロンドン為替概況
米雇用統計発表を控えて神経質、ドル買い先行もその後は調整に戻される=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル買いが先行も、その後は調整に戻されている。米雇用統計発表を控えて神経質な値動きとなっている。ドル円は145円を挟んだ上下動。145.14近辺まで買われたあとは144.72近辺まで一時下落。その後は145円手前へと下げ渋っている。神田財務官が、「為替平衡操作の弾薬について制約を感じたことはない」と発言したことには目立った反応はみられなかった。米債利回りが小幅に上昇、欧州株や米株先物は前日終値を挟んだ取引が続いている。ユーロドルは0.9766近辺に安値を広げたあとは、0.98付近に戻す下に往って来い。ポンドドルは1.1116近辺まで下押しされたあとは反発し、1.1225近辺まで上昇。その後も1.12付近に高止まり。対ユーロでもポンドは堅調。ラムスデン英中銀副総裁は9月MPCで持続的インフレが75bp利上げ投票につながったとした。11月MPCがどれだけ強い内容となるのかがカギなどとタカ派姿勢を示した。また、ECB関係者からは、「ボーナス巡り慎重に対応するよう銀行側への圧力強める」と銀行の財務状況に対する懸念が示されていた。

 ドル円は144円台後半での取引。ロンドン朝方に145円台乗せとなっていたが、その後は売りに押されて144.72近辺まで安値を広げた。足元では145円手前水準へと下げ渋っている。米雇用統計発表を控えて、前日のドル買いにやや調整が入る展開になっている。

 ユーロドルは0.98付近での取引。朝方に0.9766近辺まで安値を広げたが、その後は0.9817近辺まで反発。0.9800付近に落ち着きどころを見出して、米雇用統計待ちとなっている。ユーロ円も朝方に141.69近辺まで下押しされたが、その後は142円台に戻して揉み合いとなっている。対ポンドでは軟調に推移しており、ユーロ相場全般に上値が重い印象。

 ポンドドルは1.12付近での取引。朝方に1.1116近辺まで下押しされたあとは、1.1225近辺まで反発。その後も1.12付近に高止まりしている。ポンド円は161.26近辺まで下落後は買いが優勢となり、162.60近辺に高値を伸ばした。ユーロポンドは0.8780近辺から0.8730台まで下押し。全般にポンドは底堅く推移している。ただ、英政府の財政計画に対する不透明感は続いており、米雇用統計前のポジション調整によるポンド買いのようだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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