今回の米CPIに市場からは、インフレのピークアウトへの期待が高まっている。夏までにCPIはピークに達し、個人消費支出デフレータ(PCE)は6%ー7%の間のどこかでピークを迎え、今年後半から来年にかけて3%―4%まで下がることが期待できるとの見解も聞かれた最近の米インフレの急上昇でFRBの金融引き締めへの期待を高めている。FRBは前回の会合で利上げを開始し、年内はさらに加速度的に引き締めを行う姿勢を示唆しているが、若干緩むのではとの期待にもつながっているようだ
今回の米CPIの発表を受けて米国債利回りが急低下しており、ドル円も125円台半ばから一時124円台に下落する場面が見られた。ただ、しばらくはFRBのタカ派姿勢に変化はないとの見方は根強く、ドル円も124円台では押し目買いも見られている。
米消費者物価指数(3月)21:30
結果 1.2%
予想 1.2% 前回 0.8%(前月比)
結果 8.5%
予想 8.4% 前回 7.9%(前年比)
結果 0.3%
予想 0.5% 前回 0.5%(コア・前月比)
結果 6.5%
予想 6.6% 前回 6.4%(コア・前年比)
USD/JPY 125.19 EUR/JPY 136.24
GBP/JPY 163.29 AUD/JPY 93.70
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美