来週は英中銀金融政策委員会(MPC)が予定されている。これまで一部からは、0.50%の大幅利上げも有り得るとの見方も出ていたが、その見通しは一気に後退しており、0.25%の利上げに留めるというのがコンセンサスとなっているようだ。
直近3月の英消費者物価指数(CPI)は総合指数で前年比7.0%となっているが、4月以降は電力・ガス価格の急騰もあって、更に英CPIは伸びが拡大すると見られている。一部からは年内に10%との声も出ている状況。一方、英政府の財政支援もなくなり、英消費者には過去に例を見ない生活危機も叫ばれている状況。個人消費も減速が見込まれる中で、英成長への懸念が強まっており、英中銀は完全にジレンマの状況に陥っている。今回は成長とインフレを両立させるために、少なくとも大幅利上げはあり得ないという。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美