英トラス政権は財政政策の方向を変える意向はなく、予算責任局(OBR)の経済予測発表を前倒しすることもしない姿勢だ。トラス首相とクワーテング財務相はきょう、予算責任局(OBR)のヒューズ局長と会談したが、経済予測の作業を急ぐようには求めなかったとという。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。同財務相は11月23日にOBRの成長・債務見通しと合わせ、新たな中期財政報告を発表することを予定しており、これに変更はない。
トラス新政権は財源をどうするかについてOBRの分析なしに大型減税案を発表。金融市場が大混乱に陥った。財源の裏付けのない大型減税案に対してはエコノミストや政治家から批判が相次ぎ、首相および財務相とOBR局長との異例の会談が行われた。