ロンドン市場は、ポンドやユーロが軟調に推移している。前日までの上昇に対する調整が入っているもよう。ポンド売りが先行した。2月英消費者物価指数は前年比+6.2%と30年来の高い伸びとなったが、ポンドは買われず売りに押される展開に。対ドルで1.32台後半から前半へ、対円で161円手前から159円台後半へと下落している。また、この後発表される英予算計画で成長予測が引き下げられるとの観測が出ており、ポンド売りにつながったとの見方もあった。ユーロも上昇一服。ユーロドルは1.10台半ばで上値を抑えられると1.10台割れへ、ユーロ円は133円台後半から一時133円台割れへと軟化した。ドル円は東京朝方に121.41レベルの高値をつけたあとは、上値重く推移。ロンドン序盤には121円台を割り込む水準で推移している。NY原油先物が112ドル付近へと再び上昇しており、豪ドルは底堅い値動き。対ドルは0.74台後半に高値を伸ばした。ゼレンスキー大統領は日本の国会で演説、日本の対ロ措置に感謝するとともに、さらなる制裁を要請した。
ドル円は120円台後半での取引。東京朝方に121.41レベルの高値をつけたあと、一時120.77レベルまで反落した。その後はレンジ内で上値重く推移している。ロンドン序盤には121.10台から120.80台まで再び下落。その後も121円を挟んで売買が交錯している。欧州株は独仏指数がマイナス圏、英指数がプラス圏とまちまち。米株先物は時間外取引で反落する動き。ゼレンスキー大統領は日本の国会で演説、日本の対ロ措置に感謝するとともに、さらなる制裁を要請した。
ユーロドルは1.10近辺での取引。前日の上昇で上値を抑えられた1.1050付近がきょうも重くなっている。ロンドン時間には1.10台前半での揉み合いを下放れると、1.0985近辺まで下落。ユーロ円は133.70付近から132.90近辺へと下押しされている。対ポンドでは買いが優勢。ポンドの下落に連れた動きとともに、前日の上昇に調整が入る形だった。
ポンドドルは1.32台前半での取引。東京朝方に1.3298レベルまで買われたが、1.33台には乗せられず。その後は上値追抑えられている。ロンドン序盤には売りが広がり、1.32台割れをうかがう動きとなっている。ポンド円は161円台が重くなり、160円台割れから159.70付近まで反落した。2月英消費者物価指数は前年比+6.2%と30年来の高い伸びとなったが、ポンド買いには反応しなかった。この後の英予算計画の発表で、成長予測が引き下げられるとの観測がでているもよう。ポンドの上値を重くしたとの見方があった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明