加えてユーロの場合、ECBの早期利上げ期待が浮上している。これまでハト派よりだったECB理事のホルツマン・オーストリア中銀総裁やレーン・フィンランド中銀総裁による前日の発言もその観測を強める要因となっている可能性もありそうだ。ホルツマン総裁は6月利上げの可能性にも言及していた。ただ、短期金融市場ではすでに、ECBが年内に合計で0.75%-1.00%の利上げを実施することを織り込んでおり、ECB幹部からのタカ派な発言がユーロドルを大きく支援することはないとの意見も出ている。
FRBとECBの金融政策格差から、ユーロドルは依然として、2016年の安値1.0350ドル水準に意識が偏っているという。
EUR/USD 1.0583 EUR/JPY 137.90 EUR/GBP 0.8561
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美