きょうの下げで21日線を下放れる展開を見せ、3月のリバウンド相場のフィボナッチ半値戻しも下回って来ている。目先は同フィボナッチ61.8%戻しの1.0895ドル付近が下値メドとして意識。その水準をブレイクするようであれば、直近安値の1.08ドルちょうど付近が視野に入る。
ウクライナ情勢の影響もあり、市場のECBに対する見方は様々だが、ECBが今年2回の利上げを実施しても、金利はゼロにしかならず、米英と比較すれば、結局はかなり緩和的な水準と考えられるとの声も聞かれる。ECBの中銀預金金利はマイナス0.50%だが、市場では今年の利上げ幅を0.50%強と見ている。
ECBは、ユーロ圏の経済活動の低迷と、米国とほぼ同水準の厳しいインフレ環境とのバランスを取るという複雑な課題に直面しているという。
EUR/USD 1.0925 EUR/JPY 134.76 EUR/GBP 0.8334
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美