市場では更なるドル高への期待が根強い中、ここ数日のユーロドルは底堅さも見られている。市場からは、ECBは積極利上げを継続せざるを得ないとの見方が強まっており、ユーロドルの下値をサポートしている模様。ただ、買戻しを強める雰囲気まではない。
8月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)のデータは総合指数で前年比9.1%に達し、物価上昇圧力が非常に強くかつ広範囲に及んでいることが確認された。一方、インフレの半分近くは石油・ガスの急騰が直接の原因だが、エネルギーはまもなく急激に低下し始めるとも見られている。しかし、エネルギー、食品を除いたコアインフレも8月に前年比4.3%と過去最高を記録し、ECBは今後の理事会で積極利上げを継続する必要があるという。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美