市場は明日のFOMCでの0.50%の大幅利上げを確実視しているが、それ自体はすでに織り込み済み。短期金融市場では6月、7月も連続で大幅利上げを見込む動きが出ており、そのうちの1回は0.75%の利上げとの見方も強まっている状況。今回もFRBは引き締めに積極姿勢を示してくるものと思われるが、ウクライナ情勢や中国ロックダウンの影響も警戒の中で、どの程度まで積極的なのかヒントを探りたいところもあるようだ。
市場からは、ドルは高値圏で取引されているにもかかわらず、需要が継続する可能性が高いとの見方が出ている。先日発表の1-3月期の米GDPは予想外のマイナス成長となったものの、一時的要因との見方が多く、基本的に米経済は堅調に推移している。そのため、ドルは引き続き堅調に推移するという。
また、足元のドルの高バリュエーションには疑問があるものの、ドルはより良い選択肢であり続けるとしている。明日のFOMCと、EUでのロシア産原油の禁輸措置の議論がますます具体的になることを考慮すると、引き続きドルには需要があるという。
USD/JPY 130.15 EUR/JPY 137.04
GBP/JPY 162.70 AUD/JPY 92.29
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美