市場の一部では、FRBは積極利上げでインフレを抑制しつつも、リセッション(景気後退)は回避できるとの楽観的な見方も広まっている。その一方で、FRBが目指すソフトランディングは現在の状況下では困難との悲観的な見方も根強い。最近の歴史を見ると、ほとんどの引き締めサイクルは景気後退に繋がっているという。
いまのところ、インフレは例外的に高く、FRBがより積極的な対応を取るきっかけになっている。FRBはすでに今年中に0.50%ポイントの引き上げを複数回行うという明確な指針を示している。このことは、FRBがインフレと成長とのバランスをとることを、通常よりも更に難しくしており、景気後退のリスクに対する懸念が高まっていることの説明にもなっているという。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美