FRBの利上げと景気後退への警戒感が根強い中で、ドル円の下値はドル買いに支えられているものの、上値追いの動きには慎重になっているようだ。
一部からは、FRBは市場が期待するほど金利を引き上げない可能性もあるとの見方が出ている。米経済は歴史的な金利上昇と物価高、さらに株安による負の三重苦に直面しており、経済を厳しい状況に追い込んでいる。米経済は金利上昇と食料・エネルギー価格上昇の影響を受け始めたばかりで、GDPの見通しも最悪だという。総需要が急激に減速し、FRBが道を譲らない限り、景気後退は避けられないと指摘している。
市場は現在、FRBは年内に中立金利と見られている水準よりも若干上の2.50-2.75%、来年には3.00-3.25%まで政策金利を引き上げるとの見方を有力視している。
USD/JPY 130.25 EUR/USD 1.0537 GBP/USD 1.2316
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美