*米JOLTS求人件数(10月)0:00
予想 942.0万人 前回 953.3万人
このあと日本時間0時に10月の米求人件数が発表される。予想コンセンサスは942万件と前回から減少が見込まれている。前回は予想外に2カ月連続の増加となり、様々なセクターで労働市場が力強さを維持していることが示された。特に宿泊・飲食サービスでの急増が全体を押し上げていた。離職率は3カ月連続で2.3%と2021年1月以来の低水準を維持しており、労働者が転職をためらっていることが示唆されている。
ただ、熟練労働者への需要が冷え込みつつあることも示されており、9月の上振れは一時的な要因との指摘もある。その中で、今後の労働市場はこれまでのひっ迫感が薄れて行く可能性が指摘されている。今回はその見方を反映し、求人件数の緩やかな減少が加速すると見られているようだ。宿泊・飲食サービスも9月の増加から再び減少に転じることが予想されている。
一方、労働者がより高賃金で再就職先を見つけることに懐疑的になっていることから、離職率の予想は2.2%と、前回からさらに低下が予想されている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
みんかぶ(FX)