アジア株 香港株は続落、ムーディーズが今度は中国保険会社10社の格付け見通し引き下げ
東京時間11:10現在
香港ハンセン指数 16279.16(-66.73 -0.41%)
中国上海総合指数 2965.35(-0.85 -0.03%)
台湾加権指数 17438.56(+159.82 +0.92%)
韓国総合株価指数 2508.94(+16.87 +0.68%)
豪ASX200指数 7175.70(+2.36 +0.03%)
アジア株はまちまち。中国の景気減速が懸念されている一方、きのうのナスダック大幅高が好感されている。
格付け会社ムーディーズは今週、中国に続き香港とマカオの格付け見通しも「ネガティブ」に引き下げた。6日には、アリババやテンセント、中国海洋石油などの石油会社の見通しも引き下げ、さらに7日に中国人寿保険や中国太平洋人寿保険など保険会社10社の見通しも「ネガティブ」に引き下げた。中国と香港市場に対する悲観的な見方が強まっている。ただ、香港株は年初来安値、上海株も6週間ぶり安値を更新しており下値では値ごろ感で買い戻しも見られる。
来週は中国主要指標が発表される。まず、あす土曜日に消費者物価指数と生産者物価指数が発表され、来週末15日には小売売上高、鉱工業生産のほか不動産投資に固定資産投資、新築住宅価格が発表される。また、中国人民銀行が中期貸出制度(MLF)の1年物金利を公表する。
米モルガンスタンレーは8月からの当局の支援策にもかかわらず、中国の不動産業界は来年も引き続き厳しい状況が続くと予想している。新規参入や不動産投資が引き続き低迷すると見ている。先日中国の格付け見通しを引き下げたムーディーズも、長引く不動産不況による経済下振れリスクを指摘している。
香港株は小幅続落、ムーディーズによる見通し引き下げが引き続き懸念されている。素材や医療品、自動車、銀行、証券、不動産関連の一角が下落している。一方、前日のナスダック高を受けバイドゥや美団、シャオミ、アリババなどハイテク関連の一角は上昇している。
上海市場では消費者サービスやコミュニケーションサービス関連、不動産が下落している。
みんかぶ(FX)